昨今、ほとんどの方がFT-NMRと呼ばれるものを使っています。
FTとはFourier transform フーリエ変換のことを指しています。
では、フーリエ変換って何?
一体、何をしてるの?と思われる方もおられるのでは…。
フーリエ変換は時系列波形を周波数波形に変えているのです。
だから、何?
NMRでいうと、
FIDの時系列波形 ⇒ 通常、我々が手にするNMRスペクトル
に変換しているのです。
横軸が時間のデータから周波数のデータに変換できるのです。
NMR測定で最初に得られるデータはFIDです。
時間が経つにしたがって、減衰していき、振幅が0に収束する波のデータです。
この時系列波形を周波数波形に変換すると、
どんな良いことがあるかというと…
どのくらいの強度で何Hzの周波数の波が、
このFIDの中に含まれていますよということを示してくれます。
NMRスペクトルの横軸はHzで表すことができます。
我々が手にするNMRスペクトルの横軸はppmですが、
これはHzに置き換えることができます。
なぜ、NMRスペクトルは横軸をppmで表示するかは別の機会に。
どのくらいの強度 = 積分比
何Hzの周波数 = 化学シフト
がFIDをフーリエ変換するとわかるのです。
http://systemplus.co.jp/mnova/
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