2014年2月25日火曜日

スペクトル強度の調整 (Intensity)



スペクトルの細部を観察する目的で、
スペクトル強度を増減調整することが多々あります。

もちろん、Mnovaでもスペクトル強度の調整を行う機能を持っています。

これらのアイコン、


またはマウスホイールで増減調整が行えます。

さらに、微調整をしたいときには、、
Ctrlボタンを押しながらマウスホイールを動かしてください。
コマンドを1回クリックするより
10倍細かくスペクトル強度を調整することができます。


このアイコンは、

 
最も強いシグナルが最適な高さに表示されるコマンドです。
コマンド実行前


 




コマンド実行後














このアイコンは、
  



溶媒等のシグナルを除いて、
最も強いシグナルを持つ化合物に合わせてスペクトル表示するコマンドです。


コマンド実行前



 








  コマンド実行後













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2014年2月24日月曜日

注釈機能 (Annoations)


Mnovaではスペクトルに注釈を付加できる機能があります。
なぜ注釈機能が便利なのでしょうか?

スペクトル表示から様々な情報を一度に伝えることができます。
・構造式内のこのプロトンはこのピークに対応する
・このピーク群が注目に値する
・構造式の名称
等々、
プレゼン・報告書など、
他者へ見せるものとしてスペクトルを表現できます。























デフォルトでは注釈機能はMnovaウィンドウの下部に設置してあります。






 









矢印や直線、四角形や楕円等の描画、
テキストボックスによる文字表示、
それらの線の強弱、色の選択、フォント、大きさが
自在に選ぶことができます。

Mnova 9になり、より便利な曲線矢印が追加されています。






 





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2014年2月14日金曜日

Mnova NMRPredict Desktop 2

Mnova NMRとNMRPredict Desktopを併せて使用することで、
予測ソフトウェア単体とは異なる便利さがあります。

・実測スペクトルと予測スペクトルの比較表示

実測スペクトルと予測スペクトルを上下に比較表示することができます。
比較表示することで、想定される化合物の化学シフトや多重度などのスペクトル情報が
実測と比較で合致するかどうか確認・検証できます。





 











・自動アサインメント

取得したスペクトルをアサインするのは、時間がかかることがあります。
「決してアサインできない訳じゃないけど、ちょっと面倒。」
「早くアサインを終えて、次の実験に取り掛かりたい。」
「早く帰りたい。」
などの声をいただくことがあります。

そんなとき、アサインする実測スペクトルと構造式さえあれば、
”自動アサインメント”のコマンドをクリックするだけで、
化学シフト、積分値、マルチプレット解析まで
あっという間にアサインが終了します。



 




この機能は、システムプラスのユーザ様から好評を博しています。
アサインメント(スペクトル帰属)の時間と労力を省きたい方は
是非、お試しください。

これまで、この自動アサインメントは1Hのみでしたが、
Mnova Ver.9から13Cもアサインメントしてくれるようになりました。

また、Mnova NMRのみでも自動アサインメントができるようになりましたが、
簡易予測でのアサインになるため、
高精度を求められるのであれば、Mnova NMRPredict Desktopをお薦めします。


・予測ハイライト表示

予測を実行後に、化合物へカーソルを移動すると、
その核の化学シフト位置をスペクトル内でハイライト表示してくれます。







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2014年2月10日月曜日

Mnova NMRPredict Desktop 1


Mnovaには複数のプラグインが用意されています。

プラグインって何?と訊かれることがあります。
プラグインとは・・・
アプリケーションの機能を追加する目的で作成されるソフトウェアのことです。
アドインやアドオンなどとも呼ばれています。

Mnova NMRがベースにあり、
もっと便利な機能を追加して使えるようにするオプションと
考えてもらうと分かりやすいかと思います。

Mnova NMRPredict Desktopは、
システムプラスからご購入いただいたユーザ様に
最も使われているプラグインです。

以前に、このブログで紹介しましたが、
もう少し詳しく、Mnova NMRPredict Desktopの紹介をしていきます。


・予測核の種類
構造式を予めMnovaへインポートしておけば、
1D-NMR (1H, 13C, 15N, 19F, 31P, 17O, 11B, 29Si), 2D-NMR HSQCの予測スペクトルを
得ることができます。
 














Mnova 9になって、11Bの予測が追加されました。


・予測オプション
メニューバー 予測 \ 予測オプションを実行すると
NMR予測オプション ダイアログボックスが開きます。
各核種のプロパティを変更することができます。

 

1H予測を使われるユーザが多い中で、
溶媒の選択ができるのは高い評価をいただいています。




 

















重クロは非極性溶媒、重DMSOは極性溶媒として、
予測スペクトルが得られます。
また、
重水は代謝物等の水系溶媒を用いなければならない試料の
予測スペクトルが得られます。


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2014年2月7日金曜日

ユーザ設定 (Preferences) Mnova 9

Mnova Ver.9になってユーザ設定を保存・読込むことができるようになりました。

 


















これには、どんなメリットがあるのでしょうか?

複数のユーザが1つの生データを取り扱う場合、
ユーザ設定内の条件にバラつきがあると、
ユーザAとユーザBでMnovaという同じソフトを使っていながら、
異なる結果やスペクトル表示になってしまう可能性があります。

ユーザ設定内の条件をそろえるために、
あるユーザ設定に名前をつけて保存します。

各ユーザが生データをインポートする前に
その条件ファイルを読込んでおけば、
同じ条件でデータをインポート・解析・データ表示を行うことができ、
同じアウトプットを得ることができます。


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2014年2月6日木曜日

ユーザインターフェース Mnova 9

Mnova Ver.9の新機能の一つとして、
"ユーザインターフェースの管理"が追加されました。


 







要するに、
「画面上にアイコンがいっぱいあるけど、そんなに使わないよ!」
というユーザ様向けです。

 
これまでも必要なアイコンだけ表示できるように
カスタマイズできたのですが、
このコマンド機能では
Basic, Intermediate, Expertといった3段階を用意しています。


 














 デフォルトでは、Expertになっていますので、
必要に応じて使い分けてみてください。

もちろん、
この3段階だけでなく、
使い勝手の良いようにご自身でカスタマイズすることもできます。


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